デザイナーがG検定を受ける-G検定-
色彩検定の試験から3週間後、次はG検定の試験を受けていました。
勤め先の方針変更で全社員、強制的に受けることになりました。
受かるかは置いてどんな内容だったかご紹介します。
G検定の概要
AI(人工知能)の検定試験となります。
G検定では
ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して、事業活用する能力や知識を有しているかを検定する。
一般社団法人ディープランニング協会 公式サイト抜粋
公式サイトから抜粋しましたが基礎知識から始まり法律まで網羅した試験内容で人工知能とあまり縁がない人からすると難しい試験でした。
出題内容
・人工知能をめぐる動向
探索・推論、知識表現、機械学習、深層学習
・人工知能分野の問題
トイプロブレム、フレーム問題、弱いAI、強いAI、身体性、シンボルグラウンディング問題、特徴量設計、チューリングテスト、シンギュラリティ
・機械学習の具体的手法
代表的な手法(教師あり学習、教師なし学習、強化学習)、データの扱い、評価指標
・ディープラーニングの概要
ニューラルネットワークとディープラーニング、既存のニューラルネットワークにおける問題、ディープラーニングのアプローチ、CPU と GPU、ディープラーニングのデータ量、活性化関数、学習率の最適化、更なるテクニック
・ディープラーニングの手法
CNN、深層生成モデル、画像認識分野での応用、音声処理と自然言語処理分野、RNN、深層強化学習,ロボティクス ,マルチモーダル、モデルの解釈性とその対応
・ディープラーニングの社会実装に向けて
AIプロジェクトの計画、データ収集、加工・分析・学習、実装・運用・評価 法律(個人情報保護法・著作権法・不正競争防止法・特許法)、契約 倫理、現行の議論(プライバシー、バイアス、透明性、アカウンタビリティ、ELSI、XAI、ディープフェイク、ダイバーシティ)
ひ~呪文!
これらの出題内容があろうことかランダムで出題されます。順番にだせよ!><
大体200問120分の試験内容ですが時間配分を間違えると悲惨です。
G検定最大の特徴
過去問がないです。
公式が過去問を出していないという点が最大の特徴ではないでしょうか…
過去問だしてよ…
AI白書などよく進められるのですが、全てを網羅したテキストというのがありません。
去問をひたすら解いて分からない部分を調べるという勉強法が受かった方々が口をそろえて言っていました。
でも過去問ないのにどうやって…?という方。
カオカオさんが過去問の問題(振り返り)をしてるのでこちらで過去問をみることができます。
勉強法としては動画で解説されてる方が分かりやすいのでオススメです。
法律問題と計算式問題は読むだけで時間がかかるので飛ばして分かる問題を解いていくと時間を稼げます。
AI の定義と身近にあるモノ
AI自体は色んな所で活躍しています。
iPhoneの顔認証システムや家電の音声制御( Alexaとか )などですね。
ゲームでもノンプレイヤーキャラクターの振る舞いが知能があるかのようにする動きなどもAI です。
話題のアプリ「NVIDIA Canvas」も「なんとなくこんな形」で指示すると、意図を汲み取ってそれっぽい風景画を描いてくれる、とあるけど、あれも機械学習によるAIがアーティストに手を貸すことを目的としています。
【凄い】無料で落書きをリアルな風景画に変換してくれる「NVIDIA Canvas」が登場https://t.co/pjL7402pJw
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2021年6月27日
適当に描いた絵をAIの力で美しい風景画に変えることができる。完成した風景画はPNG画像かPSDファイルとして出力可能。 pic.twitter.com/4Tnoxp5F4s
ここまで作られていてもAIに共通の定義はなく”知的に振舞ってるようにみえる機械”は全てAI と表現できるんだそうです。そしてツールの1つです。
デザイナーがG検定を取得すると何ができる?
ジェネラリストという肩書を名乗れるようになります。
G検定を受けてもPythonを使えるようになる訳ではなく、エンジニア向けだとE検定も受けた方がよいそうです。
私のようなデザイナーはG検定に受かってもAIについての知識を得ただけに過ぎないです。AI開発をしてる企業であれば知識は活かせそうですが、現状だと仕様書に書かれてる事が分かる程度だと思います。
で、成果はどうなんだよ?
…やめてあげましょう。
😔😔😔😔 pic.twitter.com/HNTDlFjMbs
— kasuga (@kasuga_dn) 2021年8月2日
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